てんかんとはどのような病気?
てんかんとはどのような病気かを説明する前に、まず、てんかん発作とはどのような状態を説明します。簡単に言うと、てんかん発作とは、脳神経の電気的異常興奮が起こり、それに伴い、様々な症状が出ることです。一番有名なのは全身けいれんであり、正式には強直間代発作(きょうちょくかんだいほっさ)といいます。その他、ボーっとして意識を失うけれども全身けいれんは起こさない複雑部分発作や、意識を失わずに特定の症状(幻聴、しびれ、吐き気など)が起きる単純部分発作など多彩な症状が起きます。そして、てんかんとはそのようなてんかん発作を繰り返す病気のことを言います。
てんかんは全ての方が
発症する可能性がある
この図をご覧ください。てんかんというと子供の病気と思われがちです。しかし、実際子供よりも発症率は低いですが、成人の方も何の前触れもなく、てんかんを発症することがあるのです。さらに、よく見ると、高齢になると、子供時代よりもてんかんの発症率は高くなるのです。要するに、てんかんとは脳を持っている人間である限り、私も含め、すべての人間に対して、明日発症するかもしれない病気ということができます。